2009年12月2日

BMC2009回顧02 岩田雅希の選択

もはや師走。冬の青空にビルが映える季節ですネ。

先日、鉄道広告社の社長室にて、東西ビル界の大御所をゲストに招き、壮絶なビル談義を繰り広げました。東はドコノモン100選でおなじみ、倉方俊輔氏。西は2005年に早くも雑誌「大阪人」にて『戦後建築』なる特集を発信していた酒井一光氏。
我々BMCが用意したビル画像やビル映像、ゲスト提供の建築写真を肴に社長室で熱狂の酒盛りとなりました。

そんな師走のBMC。シリーズ第二弾は岩田雅希の選択。
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1.名もないビル[中央区石町(こくまち)]
坂道の下にひっそりある小さなビルの、
渋色タイルとアルミパネルの組合せに、
渋ビルの滋味をしみじみと感じます。








2.荒川トロフィー[西区江戸堀]
土佐堀通の鋭く尖がった小さなビル。
濃紺のタイルと淡青のガラスのストライプを、
縦のアルミパネルがキッと引き締める姿に
背筋が伸びます。







3.利昌工業[北区堂島]
大正創業の電子材料メーカー本社ビル。
手焼きのような不揃いで温かみのあるタイル壁と
開口のバランスにアクセントの鋲が
なんだかニクいお洒落上手。






4.モリトビル[中央区南本町]
世界にネットワークを持つ服飾資材会社の
御堂筋に面した堂々たる本社ビル。
何度でも見惚れてしまう
白タイルとステンレス窓の上品な未来志向。







5.柳湖堂ビル[中央区高麗橋]
角を切った形のビルには
素敵なのが多いですが、
このグリーンとこのベージュのタイルを
こんなに巧妙な手口で組み合せる手練、
デザインの職人技。






6.中島ビル[北区堂山町]
すごく地味なビルですが、
凹凸のある珍しいタイルに
細かいモザイクと紅色の塗装の帯を合わせ、
素敵な女将さんの着物の半襟みたいな
着こなしぶりです。






7.綿業会館新館[中央区備後町]
近代建築の雄、綿業会館の新館として
一見ひと続きのように見えながら、
実は凄さの種類が違うこのビルは
見上げる程に見所多く、
塔屋は必見です。






8.山田マンション[中央区十二軒町]
黒い小口タイルにテーパーを効かせ、
中央にアルミパネル、
手摺りはスチールという
完成度の高い設計が賃貸マンションに。
何と言う贅沢。




9.上町ハイツ[場所思い出せない]
ふとつき当たりにこのビルが現れた瞬間、
かわいくてほしくなってしまいました。
白い壁に黄色のタイルと小窓、
ロゴはつんとした「上」に注目。







10.阪口ビル[北区堂島]
新地のビルだから窓がほとんどなく、
こくのあるグリーンの壁が存在感あり。
ちょっと赤い屋根を掛け、
隣に臙脂のモザイクを合せるとは、
さすが大人の街。






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岩田雅希は金曜日と土曜日にキオスクにいます!
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