2008年11月27日

喫茶まりも

めっきり寒くなりましたね。

さてさて、すでにご案内していますが、
12月1日(月)~12日(金)の期間中、喫茶大大阪にて
さっそくではありますが、先日のイベントの回顧展を開催します。
そして、きたる12月2日火曜日、
19:30より同場所にて『ビル自慢大会』を行います!
みんなで楽しく自慢し合おうではありませんかー
ご来場お待ちしております。

詳しくは[こちら]

本日は、かなりわたくし好みな喫茶店をご紹介します。
中崎町で出会った『喫茶まりも』。


窪んだ入り口の角のアールライン!この突き当たりが丸窓になっていて、
中のキッチンから外の様子が見られる、という設計もニクいです。


店内もデザインやカラーがこじんまりと上品にまとまってます。
壁には鹿のはく製が。たまーに喫茶店で出くわします。


当時のままの喫茶店の食器というのは本当に素敵ですよね。
あと、写真にちょっと写ってるメニュー表もまた渋い。


お手洗いへの扉。この木製スリットと、TOILETの字がぐっときます。


トイレの中も撮りました。かなりの不審人物ですよね。
窓の位置、裸電球、窓枠のペンキの垂れ具合まで、
狙ってないのに、なんなのでしょうこのグッドセンスは!

こじんまりとのんびりしたい方、ぜひぜひ行ってみてください。

[喫茶まりも]
住所:大阪府大阪市北区黒崎町3−21
(天五中崎通り商店街)

2008年11月22日

ビルマニアカフェ2008回顧展--君はBMCを目撃したか--

ビルマニアカフェの熱気冷めやらぬ今日この頃。

あの伝説のBMCに参加できなかったことを悔やんでいるあなた、
そしてもっと見せて!というあなたのために、
ビルマニア回顧展を開催します。

日時 :2008年12月1日(月)~12日(金)
場所 :大阪名品喫茶大大阪

コーヒーの香りが漂う喫茶店で、心ゆくまでビルを堪能していただけます。
喫茶大大阪のあるダイビルは、あと半年余りで解体予定の近代建築。
80才を越える歴史ある建物を鑑賞しつつ、
まだまだ現役の30~50才のビル達に思いを馳せる、
そんな粋なひとときを過ごしにどうぞいらしてください。

ご好評にお応えして、BMCオリジナルグッズも販売!
渋ビル「丹平」をモチーフにしたブックマッチ

■ビルの素敵なパーツをモチーフにしたてぬぐい

■メンバーお気に入りの螺旋階段を撮り下ろしたポストカード


そして、今まで人には言えなかったけど実は自慢のビルがあるあなたや、
ビルマニアカフェ以降、ビルを見上げずには街を歩けなくなったあなたは、
『ビル自慢大会』に参加してください!

日時 :2008年12月2日(火)19:30~22:00
会場 :喫茶大大阪にて
参加費 :1ドリンク制1000円
※我こそは!と思う方、自慢したいビルの写真をCDRで持参してください。
※見るだけでももちろんOK。

ご意見、リクエストなどはコメントでどしどしお寄せくださいね。

★BMC来場いただいた方々にはこんな猛者達が。こちらもチェック!
  ・モンド不動産
  ・「デビル」を鑑賞する
 ビルは友を呼ぶのだ!

2008年11月17日

いきなりですが番外編 『タイルが好き』


いつからこんなにタイル好きになってしまったのかと思い返すと
やはり子供の頃通った銭湯の記憶が影響していると思う。

ビルマニアカフェに参加しながら色々なビルのタイルとご対面するが
特にモザイクタイルにめちゃくちゃ興奮してしまう。
ナイスなビルと魅惑の純喫茶とモダンなタイル風景を
毎日探しながら出会ったタイル景の中でも
思わず、お願いですからあなたの家の風呂入らせて下さい!
と懇願したのが画像のタイル景が存在する知人宅の浴室での光景だ。
(ビルマニアの番外編と思って今回のブログが読んで下さいね)

小さな町の大正時代ぐらいに建てられた病院だったらしい建物。
その中の浴室は天井はドーム型、
中には麗しいエンジェル図柄がタイルで描かれている。
私のビル好きになったルーツはやっぱりタイルかもと確信されられた。
もちろうビルを包むあのストイックな魅力とはまた別の味わいだけど、
でもきっとビルマニアの中にもこんなの好きな人いるはずと信じ
今回は締めくくります。

2008年11月7日

渋ビル「丹平」

めっきり秋の風が身にしみる季節になってまいりました。

「ビルは友を呼ぶ」という言葉通り、イベント後はビルマニアな人達と接触する
機会が増え今までより仲間が増えた事に喜びを感じる今日この頃であります

さてブログの更新もぼちぼちやっていくかぁという事で(誰か見てますのん??)
今回はチームビルマニアの原点とも言えるビルのご紹介です。

一番最初に集まった三人でこそこそ密会をしては、
お気に入りビルを自慢しあっていた頃
全員一致で「カッコイイ!」と意気投合したのがこの「丹平ビル」



渋いタイルが連続窓をサンド、フレームのように袖壁がぐるりと廻り
ググッと持ち出した庇はコンクリート製で、少し奥へ下がった軒下に
ガラスブロックが敷き詰められ、ドカッと乗っかるロゴ。
全体の色合いこそ地味ですが、実物を目の前にすると
そのボリューム感とディテールの美しさに息をのみます。
サムライ的な外観とでもいいましょうか

実はビルマニアグッズのマッチのイラストのモチーフとなったビルで
(持ってますか?まだ在庫あります)
1957年築のこのビルはある会社が自社利用の為に建設したビルであり、
普段一般の人が内部を見ることはできないのですが、
そこはビルのスジモンの私達、内部を見せてもらえる事に成功。

外観がタダモノではないなぁと思って見ていたのは当然で、
なんとこのビルの設計はウィリアム・メレル・ヴォーリス事務所が
手がけたとういう事実が発覚!

案内していただいた担当者のお話を聞き、
館内を案内されるとこれまたびっっくり!!
「うわぁ!」「キャー」「おお!!」「うわぁー!」「ひやー!」
と取り乱すメンバー冷静さを保つ術はもはや無し

取り分け圧巻だったのがこの会議室



まるでモダンな教会のような雰囲気。「ここはどこ?ワタシは・・・」




今でも会議に使われている現役の会議室だそうで、
床のワックスなどのメンテを欠かさずやっているというだけあって、
艶とテリが半端ではないのです
奥のコンクリートで作られたパネルは波打ったデザインで
これまた贅沢な仕上がりとなっています



階段室や応接室の木質感がこの時代の雰囲気を醸し出しています

階段の手すりは台形2段型で触ると何気に親指が、掛かりにフィット。
やさしいタイプではないですが
実にジェントルでちょっとシャイな手すりなわけです



この時代のビルを自社使用している会社の方々は
誰一人自分の働いているビルがカッコイイなどと思ってなく
日常のひとコマに過ぎないのがもったえなくもステキに思えます

当時からデザインが変わってないであろう女性社員の制服
グレーのスチールデスクの上におかれたパソコンが余りにも場違いに思われたり
昔は人数も多かったであろう室内も今はスカスカでガラーンとした静寂の中で
作業をされている感じがまたいいのです